住宅の茶の間とダイニングキッチン、浴室と洗面、トイレの改修をしました。
宇都宮市は東京に比べて冬の寒さが厳しい上に、古い住宅で断熱が入っていないため、主な居場所である空間を区画して気密性能と断熱性能を上げることも大きなテーマでした。
茶の間とキッチンは段差のある別室でしたが、間の収納、間仕切壁を撤去してバリアフリーな1つの空間としてまとめました。間にあった仏壇と神棚も移設しました。
柱の撤去と補強が課題でしたが、天井内に補強梁を設けてスッキリとさせました。
断熱改修は、住宅支援機構の次世代断熱基準にみあった断熱材を外壁に面する真壁の内側に入れ、床下、天井ともにすっぽりと断熱材で包み込み設計としました。既存の窓には断熱内窓を設置し、浴室、洗面、トイレは窓を小さくして外壁の追加と共に新設しました。
水周り室は、お父様の将来を考えて、大小別のトイレ(和式)を1室の広めのトイレに改修して洋便器とし、すべての壁に手摺などが簡単に設置できるよう、将来対応の下地を入れ、一部引戸に変更しました。浴室も断熱仕様としてヒートショックを防止する設計としました。